新元号が決定
2019年4月1日 新元号が「令和」と発表されました。
改元は5月からという事で、まだあと1か月は平成が続きますが、
平成から令和に元号が変わり、時代も変わっていくのでしょうか?
「働き方改革」についても触れていました。
ですので、今回は働き方改革に注目していきます。
働き方改革
一億総活躍社会の実現に向けて
働き方改革というのは、「一億総活躍社会」を目指す
というアベノミクス第2ステージの中の目的の1つです。
「一億総活躍社会」と聞いて、
ピンとくる方もいるとは思いますが、
私にはまったくピンとこず、調べたところ、
「少子高齢化の中で50年後も1億人の人口を維持する」
という意味でした。
少子高齢化に伴い、様々な問題に直面している日本。
そんな状況の打開策として、
働く方の個々の事情に応じ、
多様な働き方を選択できる社会を実現し、
働く方一人ひとりがより良い将来の展望を
持てるようにする
というのが働き方改革の目指す姿です。
「一億総活躍社会」の実現に向けて、
働き方改革の一部が2019年4月1日から順次施行されます。
そして個人的に注目したのは
「年5日の年次有給休暇の確実な取得」についてです。
年5日の年次有給休暇の確実な取得
2019年4月から、すべての企業において、
年10日以上の年次有給休暇が付与される労働者に対して、
年5日については、使用者が時季を指定して
取得させることが義務付けられました。
田舎の中小企業の実態
私達夫婦の場合、有給休暇が5日取れる!と
喜ぶことはありませんでした。
なぜなら、私の旦那が働く会社では、
有給取得の義務化に対して、
会社自体の年間休日を減らすという策を講じてきたのです。
つまり、今まで休日だった日を、
出勤日にすることで、
そこにみんなが有給休暇を取得するようしむけています。
結局のところ、
今まで通り、何も働き方は変わらない。
だから決して喜ぶことはありませんでした。
経営側も考えましたよね。
年間休日の削減
確かに、年間5日、有給を消化されたら困る!
という会社はたくさんあります。
例えば、モノづくりをしている工場。
働き手に休まれたら、機械を止めざるを得ず、生産性が落ちる。
そうすると、お客さんの納期に間に合わない!
さあどうしよう、、、となるわけです。
他にも、人数が少ない会社。一人が休んだだけで、
仕事が回らない会社だってあるわけです。
そんなブラック企業、辞めれば良いじゃんと
思う方もいるかもしれませんが、田舎は仕事が少ない!
田舎に住むって大変ですよね、本当。
結果、年間休日を減らし、
実質の稼働日は変わらない状況に陥ります。
田舎(地方)企業の実態
本来は、働く時間が減る分、人を増やそう!
業務の効率化を目指そう!というのが、
あるべき姿なのかもしれませんが、
そもそも、田舎(地方)には人が少ない、
業務の効率化を推進できるほどのパワーがない。
現在、私が働く会社もそうですが、
業務効率化の為、私が大企業で働いてきた経験を活かし、
システム構築による人件費削減等の提案をしても、
設備投資・システム投資ができる
力(資金)がないというのが実情です。
さらに経営陣も、とても保守的で、
促進力のある人が少ないと感じます。
「もう数年後には退任する。」
「このまま自分の時代は何事もなければいい。」
経営陣に限らず、私の上司も、
「俺ももうあと5年だし、そこまで会社が持ってくれれば良い」
そんなネガティブな発言が目に余ります。
以前私が働いていた一部上場企業で、
そういう上司いたかな?と考えてみましたが、
はっきりいって、そういう上司は見たことがない。
以前の記事にも書きましたが、
「熱量のない社員が多い会社は成長しない」と私は感じています。
(以前書いた記事はこちらからお読みください↓)
会社に対して、働く事に対して、熱量が無いからこそ、
「年間休日を削減する」
という逃げ方をしてしまうのだと私は思います。
改革できる促進力がない、ただそれだけです。
働き方改革の目的との乖離
上に書いた地方(田舎)の中小企業の実態は
決して珍しい状況ではありません。
働き方改革の目指す姿、
「働く方、一人ひとりが
より良い将来の展望を持てるようにする」
という目的とは乖離していますよね。
働き方改革で、地方(田舎)の中小企業は
結局、何も変わらないのが現実です。
「良い将来の展望を持つ?」
何も変わらない企業で働く人々は
どうやって展望を持つことができるのでしょう?
安倍総理に聞いてみたい。
「こんな田舎の中小企業についてどう思われますか?」と。
以上、田舎暮らしのムラエッティーでした。