あれは忘れもしないクリスマスイブ。
私は同僚である k氏と2人っきりで、遅い時間まで残業をしていた。
同僚k氏は男性でアラフォー。
家庭持ち。
奥さんもお子さんもいる。
社内ではみんなから頼りにされ、
困っている人には自分のことを
後回しにしてでも
手を差し伸べるタイプ。
人望も厚い。
「今日はクリスマスイブだし、
お子さんに何か買いました?」等々、
事務所に二人っきりだったこともあり
たわいもない雑談を時々しながら仕事をこなしていた。
それは突然のことだった。
k氏から予想外のことを言われ、困惑した。
k氏
「実は俺さ...前から思っていたことがあって、
ムラエッティー(私)は旦那さんいるんだよね...?」
キーボードをたたいていた手を止めた。
ムラエッティー(私)
「あ、はい...」
k氏
「だからそんなに頑張って働かなくても良いと思ってたんだよね!」
k氏
「俺は嫁さんには家にいてほしいって思うし。
きっと旦那さんもそう思ってるんじゃない?」
再びキーボードをたたいていた手を動かし始め、
ムラエッティ
「え...そうですよね!」
ムラエッティ
「そうかもしれないですね!ハハハッ」
女性軽視発言風にも聞こえるが
k氏に悪気は一切ない。
きっと遅くまで働いてる女性を
かわいそうに思ったのだろう。
その時の感情、
「なんか悔しい」
今の仕事が好きでやりがいがあるから続けてきて、
そんな風に一緒に働いてきた同僚に思われたなんて…
その後、冷静になった私は、
再びキーボードをたたく手が止まってしまった。
それはなぜか。
「旦那さんもそう思ってるんじゃない?」
という問いに、ハッとした。
確かに、私が働くことについてどう思っているのか、
旦那さんに一度も聞いたことが無かった。
女性も働くことが当たり前だと思い込んでいた。
「家に居てほしい?」と聞いたことは一度もなく、
もちろん旦那さんからも「家に居てほしい」と
要求された覚えは一度もない。
女性も働くことが当たりまえと
思い込んでいたのはなぜか、
それは、以前いた職場の影響がしている。
以前いた職場の環境
男性の多い職場ではあったが
女性も働いて当たり前という環境で、
もちろん女性の管理職もいた。
管理職でなくても、
旦那さんも子供もいるけど
バリバリ働く女性が多く、
結婚や出産を機に退職する女性はほぼいなかった。
「今日は旦那さんが子供のお迎えに
行ってくれるから遅くまで働ける〜!」
「今日はお迎えに行かなきゃだから
悪いけど帰るね、あとはよろしく」
こんな会話が当たり前で、
私の目指すモデルがそこだった。
結婚する前から今に至るまで
旦那さんに私の働き方について
意見を聞いたことが本当に一度もなかった。
そして、何よりも、
旦那さんの稼ぎに頼らず
生きていける女性でありたい
という、ポリシーもあった。
ムラエッティーポリシー。
略してムラポリ。
略した意味は特段無い。
そして、現実。
現在の私は、地方(田舎)の中小企業勤務。
大企業でもない。
お給料が良いわけでもない。
残業しているのは大抵男性。
女性は定時で帰ってしまう。
もちろん女性の管理職なんて1人もいない。
この環境下で、女性管理職が出たら奇跡。
日々の業務に精一杯で
自分のキャリアを一度も考えたことはなかった。
女性として今の会社で目指せる場所、
目指したい姿はどこにあるんだろう。
(うわ..会社で迷子…)
その日はクリスマスイブ。
家に帰ってクリスマスケーキを
食べながら旦那さんに聞いてみた。
即答、
「働きたいなら働けば良いと思う、
嫌なら辞めたら?」
なんとドライな回答だろうと思うかもしれないが
そもそも旦那さん自身も
嫁さんに家に居てほしいという考えはなかった。
人それぞれという言葉はあるが
家庭もそれぞれ、考え方はちがう。
田舎の人ほど、中小企業ほど・・・
「男は仕事」
「女は家庭」
という考え方が強く根づいていると感じる。
これはなぜなのだろう?
今回はたまたま男性の立場から
k氏の発言について取り上げたが、
周りにいる女性の同僚をみると
結婚したら辞める〜〜
子供ができたら辞める〜〜
「働くゴール=結婚、出産」
田舎に住み続けている女性ほど、
こういう考えを持つ人が多い。
都会に比べると田舎は仕事が少ない。
だからこそ自分の力で勝ち取った職を
手放したくないと考えそうな気がするが。。。
田舎のふしぎ。
田舎の大自然がそうさせるのか。
よそ者には正直よくわからない。
そしてこの記事をかきながら、
会社で迷子だったということにハッとした。
アウトプットはやっぱり必要。
「目的」と「現状」を見直すことができる。
これからどこを目指して働こう?
田舎の中小企業で働く
女性の中堅社員の立ち位置は本当にむずかしい。
以上、忘れられない クリスマスイブの出来事でした。
追伸:
今回、文章能力をアップするというのを目的でこの記事を書きました。
実際に起きた出来事を、「5W1H」を意識して書き、
「具体的に表現するチカラ」を身につけようというのが狙いです。
なかなか普段のブログでこれを意識することは難しいですよね。
本日もご一読頂きありがとうございました★